JAいるま野 広報10月号
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図1 ホウレンソウべと病に対する薬剤散布の例収穫まで繰り返しユニフォーム粒剤を施用残効期間10~14日残効期間10~14日残効期間10~14日残効期間1ケ月ピシロックフロアブルを散布ライメイフロアブルまたはランマンフロアブルを散布レーバスフロアブルまたはフェスティバル水和剤を散布(右)写真1. 葉表の不整形病斑(左)写真2. 葉裏に発生したカビ写真3. ケナガコナダニによる奇形葉(写真提供:HP埼玉の 農作物病害虫写真館)*令和元年8月7日現在の農薬登録内容で作成。*農薬を使用する際には、必ずラベルを確認しましょう。 ホウレンソウの重要病害であるべと病について、適切な防除を行い、発生を未然に防ぎましょう。また、ケナガコナダニは、過去に被害が発生した圃ほじょう場を中心に防除を行いましょう。■べと病1 被害の様子 最初に土中の卵胞子が伝染源となって、子葉または下葉の表面に黄色い斑点が現れます。斑点は次第に拡大し、淡黄色から淡緑色の不整形病斑(写真1)となり、葉裏に灰色でビロード状のカビが発生します(写真2)。このカビの分生胞子が飛散し、空気伝染をします。2 発生条件 平均気温が8〜18℃で、降雨や曇天が多い多湿な環境で発生が多くなります。胞子形成は5〜20℃で可能です。3 防除方法 発生後では防除が難しいため、予防的な薬剤散布が重要です。 また、発生しても拡大させない対策をとりましょう。⑴ 薬剤散布の徹底 べと病の薬剤防除は発生前から、継続的に実施することが重要です。残効が切れる前に定期的に薬剤散布をします。残効は播種前処理のユニフォーム粒剤は1ケ月、その他の散布剤はおおよそ10〜14日と考えます。 作用性が同じ薬剤を連続して使用すると、耐性菌が残って多発につながります。ローテーション散布を心掛けましょう。散布は図1の薬剤散布例を参考にしてください。 また、薬剤の処理量が少ないと効果が低い上に耐性菌の増殖を招くことになるので、必ず規定量処理しましょう。⑵ 発病株はすみやかに処分 被害の拡大を防ぐために、圃場をこまめに観察し、発病株を見つけたらすみやかに圃場外に持ち出して処分しましょう。■ケナガコナダニ1 被害の様子 食害により、葉が奇形となります。被害が激しい株は、葉が縮れ、褐変し、芯止まりとなり生育が抑制されます。(写真3)2 発生条件 発育適温は20℃前後ですが、産卵数は10〜15℃で多くなります。3 防除方法 薬剤による防除を行いましょう。防除適期は2葉期と4葉期です。生育期の薬剤散布は新芽に十分にかかるように注意してください。また、発生を助長するので未熟堆肥の施用は控えましょう。 未発生地では予防のために、既発生地から靴の泥や被害株を持ち込まないようにしましょう。【本ページに関する問い合わせ】川越農林振興センター 農業支援部 技術普及担当 ☎049-242-1804ホウレンソウの病害虫防除について07「いるま野」2019.10

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