JAいるま野 広報7月号_最終
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苗の状態を確認する森さん。 14人の従業員がいる中で、2人の農業女子が活躍している。森尚子さんと、針生麻衣子さんだ。2人は欠かせない戦力として、農作業に従事している。 森さんは、入社8年目を迎える。苗の生産・販売も行う同社で、森さんが育てる苗が組合員から好評だ。だが、最初は苦労が絶えなかったという。「苗の生育が思うようにいかず、出荷を遅らせてしまった」。 持ち前の真面目な性格と探究心で努力を重ね、今では均等な大きさで、ドッシリと根の張った苗を育てられるようになり、苗の受注も増えている。「最近はネギ苗の注文が多いので、深谷のような大規模産地にも負けないネギを育てたい」と話す。 針生さんは、コンバインやフォークリフトを難なく運転する。ほかにも、小規模ボイラーの取り扱いや栄養士の資格を持つ。「次は、けん引と中型免許を取得したい」と意欲的だ。森さん曰く「仕事を選ばず、どんな仕事にも積極的」とのこと。圃場や作業場には、針生さんの元気な声が響き渡る。「組合員の方とも接する機会が多いので、明るく元気に振る舞うことを心掛けている」と笑顔で話す。 2人は、同じ農業高校出身の同級生。卒業後は、それぞれ違う道を歩んだ。印刷会社に就職した森さんは営業や事務職として活躍したが、農業の道を志したいと、農業大学校を経て、2011年にいるま野アグリに入社。針生さんは食品会社に就職するが、進路に迷っていた時に森さんから誘いを受け、16年に同社へ。2人を再び結びつけたものは、農業に対する想いだった。「農業が好き。天候に左右されるので大変だが、良い農作物を作りたい」と、口をそろえる。 上司の矢島隆弘課長は「2人とも若く、ムードメーカー。力仕事にもめげず、がんばっている」と話し、信頼も厚い。いるま野アグリではこれから、小麦の収穫や大豆の播種などの作業が控えている。農業の現場に、今日も2人の女性が躍動する。針はり生う 麻ま衣い子こさん 森もり 尚なお子こさん 法人のメリットを活かし、さらなる規模拡大を目指す これまで当社は、農用地の継続的な維持・管理を目的とした「担い手支援団体」として歩んで参りました。具体的には、法人組織として経営状態を〝見える化〞し、法人のメリットを活かした設備投資、労働力の確保、農業技術の向上、専門性の追求を行なってきたところです。 就農者の高齢化や後継者不足による遊休農地の増加は、JA管内でも深刻な問題です。地域の「人と農地」の問題に対しては、組合員の皆さまと交流を図ることで、担い手支援の一助に繫がればと考えております。 今後は、農地中間管理機構とも連携し、富士見市を中心に他の行政にもエリアを広げ、さらなる経営規模の拡大を目指していきます。当社スタッフの平均年齢は34歳。この若さを活かし、5年、10年先を見据えこれまで以上に積極的に事業に取り組むとともに、JA100%出資の子会社として、地域の包括的な役割も果たしていく所存です。代表取締役専務大野 美智明出荷前の水稲苗に水を与える針生さん。05「いるま野」2019.7
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