JAいるま野 広報7月号_最終
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《小麦》 同社が生産している品種は「ハナマンテン」。JAが国産小麦の主要品種として行政やJA全農などと協力し、09年から本格導入している品種で、県内ではJA管内を中心に生産されています。 中でも同社が生産したハナマンテンは、品質と収量性から2年(16年産、17年産)続けて1等Aランクの評価を受け、埼玉県麦作共励会表彰式で優秀賞を受賞したブランド麦です。 また、パンや麺に加工すると、豊かな風味とモチモチとした食感が楽しめます。JA管内でも多くのパン屋さんなどが取り扱っています。《大豆》 水稲、小麦に続く主要作物が「大豆」です。15年から産地交付金を受け、大豆の生産に注力。川越市をはじめ富士見市、所沢市、日高市で生産され、水稲、小麦とともに作付面積も年々増加しています。それに伴い、18年には新たに乾燥機と選別機を導入。自社で乾燥調整も行なっています。 品種は主に「里のほほえみ」。収穫した大豆はJAに出荷し、加工会社などに販売。しょうゆやみそ、豆腐などに加工されています。多品目で良質な水稲・野菜苗 そして、もうひとつの主要事業が、苗の生産・販売です。同社では、大型硬化ハウス2棟と育苗ハウス12棟を所有。ここで、水稲苗と年2回野菜苗の生産を行なっています。 ここ数年、水稲苗は約3万枚以上の水準を保っていますが、野菜苗については年々大きく増加(表2・3)。受注件数も500件を超え、需要が高まっています。 そこで、同社では生産体制を強化。組合員からの「もっと多くの品種・品目を」という声に応え、今年3月末までに出荷した春夏野菜苗は、10品目、28品種分を供給するまでになりました。もちろん、品質の向上にも力を入れており、知識と経験を重ねたスタッフが日々研鑽に努めています。(5ページ「コラム」参照)省力化に向けた新たな取り組み 同社では農作業の省力化に向けて、圃場での実証実験を行なっています。昨年6月には、無線操縦ボートを使った水田除草の実験を行いました。 全長約90㌢の小型ボートに顆かりゅう粒タイプの除草剤を装備。最高時速30㌔でおよそ1㌶の水田を走り回り、通常30分ほどかかる作業を5分ほどで終了。その後の検証では、除草効果も十分に発揮することが分かりました。 今年度は農業用ドローン(小型無人飛行機)を使った実験や、遠隔操作が可能な水田の水管理システムの設置などを行なう予定です。黄金色に輝く「ハナマンテン」はまもなく収穫期。収穫後の圃場は、「むさしの26号」(米粉用米)の田植え作業を行います。19年産の大豆の播種は6月下旬頃スタート。10月下旬から11月上旬に刈り取りを迎えます。ネギの栽培にも取り組んでおり、新たな主要農作物の生産を模索しています。ハウスで育苗中の野菜苗。水稲苗を合わせ、年間約45,000枚を出荷します。品 種2014年度2015年度2016年度2017年度2018年度コシヒカリ26,13826,378 25,065 23,985 23,760 彩のきずな1,5923,855 4,007 5,254 6,481 キヌヒカリ1,834----彩のかがやき 他1,0201,078 1,263 1,946 3,419 合 計30,58431,311 30,335 31,185 33,660 区 分2014年度2015年度2016年度2017年度2018年度秋冬野菜4,187 4,412 5,334 5,546 6,234 春夏野菜2,846 3,034 3,834 5,306 5,795 合 計7,033 7,446 9,168 10,852 12,029 ■苗生産実績表2:水稲苗表3:野菜苗(単位:枚)(単位:枚)04「いるま野」2019.7
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