JAいるま野 広報誌 2019.4 | No.276
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―「現在の中食産業」についてどのように捉えていますか?田中ヘッドバイヤー… 当社は百貨店や駅ナカ・駅ビルなどに店舗を構え、サラダを中心とした惣菜の事業を展開しています。 15〜20年前は家庭で手料理を作るのがまだ当たり前でした。惣菜を購入すると手抜きをしているイメージを持つ方も多かった時代でしたが、ここ十数年来の女性の社会進出や共働き世帯の増加などでライフスタイルが変化し、惣菜の存在感が増してきていると実感しています。2017年には中食市場の規模は10兆円を超え、今後更なる成長が見込まれています。―JAとの取引の「経緯」は? 関西の神戸を拠点としていることもあり、以前は関東の産地との関わりがありませんでした。お付き合いのあったJA全農青果センターさんと95年頃から情報交換させていただき、JAいるま野さんを紹介されたことが始まりです。今では欠かすことのできない信頼できる野菜産地の1つです。20年来続いている当社とのお取引はJAいるま野産の品質の高さの証でしょう。―JAとの「取扱品目」は?また、どのように「商品化」されていますか? コマツナ、ミズナ、ホウレンソウをメインに、期間限定でウドやルッコラなど6品目を年間約92㌧使用しています。仕入れ後は全農さんを通じコールドチェーンで当社の静岡ファクトリー(磐田市)まで運び、サラダ商品用として加工します。 「健康」「安心・安全」「美味しさ」「鮮度」といった価値観にこだわった当社のサラダは、基幹ブランド「アール・エフ・ワン」などの店舗で販売し多くのお客様に受け入れられています。―今後、JAへの「要望や期待すること」はどんなことですか? 当社が販売するサラダで黄色のニンジンなど色つきの野菜を使用することが増えてきました。産地の担当者からすると安定供給量の確保ができる品目を提案してくれることはありがたいことですが、まだ市場に出回っていない野菜についても「うちにはこんな野菜があるよ」と提案していただきたい。簡単なことではありませんが、協力して栽培サイクルを確立し、5年、10年後に繋げたいと思っています。 また、FG袋で納品されたホウレンソウなどは、サラダ加工時に袋から取り出す手間がかかりますが、JAいるま野さんがバラ出荷の割合を増やしてくれるお陰で、作業効率を高めることができています。 これだけの栽培面積と品目の多さ、技術の高い生産者が揃っているJAいるま野さんは魅力的です。ぜひこの技術を維持し、質の高い野菜を提供し続けてほしいと思っています。1972年の創業で神戸市東灘区に本社を構える。惣菜の製造および販売を行っており、売上高は515億円超(2018年4月期)。主力工場の静岡ファクトリーでは1日あたり17万食分のサラダが生産される。同社ブランドのRF1(アール・エフ・ワン)に代表される店舗を全国に展開し、中なかしょく食※業界のリーディングカンパニーとしての地位を確立している。※中食とは、外で買った惣菜などの調理済み食品を持ち帰って自宅などで食べるスタイルのこと㈱ロック・フィールド静岡ファクトリーに搬入されたいるま野産ホウレンソウ。これからサラダ用に加工され、全国の店舗で販売される。いるま野産ミズナを使用した人気商品「たっぷり海の幸の美味サラダ」04「いるま野」2019.4
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