JAいるま野 広報誌 2018.7 | No.267
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農作物の鳥獣被害について考える農作物の鳥獣被害について考える鳥獣被害を知ってほしい 皆さんは管内の農作物における鳥獣被害の実態についてご存知でしょうか。埼玉県の被害額は平成28年度で約1億2,700万円とされ、県西部を中心に深刻な被害が続いており、近年は獣類の生息域が平坦地まで拡大するなど、新たな問題も発生しています。 また、獣類別ではイノシシ、次いでシカ、アライグマ、サル、ハクビシンの順となっており、これら5種で被害の79%を占めます。いわゆる「外来生物」による被害も多く、県内のアライグマの捕獲頭数も増加傾向で、平成27年度は約3,500頭にのぼりました。 本特集では特に「獣害」に焦点をあて現場で闘う方々の話から、平坦地であまり被害にあったことがない方々にも同じ管内農家として「今、起こっていること」を共有していただきたいと思います。 何故ならば、対策はあくまで農家個々の自助努力が必須ですが、地域の理解や協力なしには難しい問題でもあるのです。また、鳥獣被害は実際にあって初めて気付くことが多く、それが対策の遅れにつながっています。鳥獣被害はなぜ問題化するのか古谷担当部長・・・近年、県内の思いもよらない場所から山の動物と思われてきたイノシシやサル、シカの目撃情報が寄せられるようになりました。また、外来生物のアライグマやハクビシンについては、すでに県内全域に生息しています。生息域の拡大は動き出すと速いので、これを止めるには、何故このようになってきたのか、また、どのような対処が正しいのかを知る必要があります。 鳥獣被害が深刻化している主な要因は、①高齢化や過疎化による集落機能の低下、②耕作放棄地や荒れた山林など好適な生活環境の増加、③狩猟による山林内への圧力低下です。これらが複合的に関係し現在の状況に至っています。これら要因の①と②は今、丘陵、平坦地域で(埼玉県 2018.5月公表データによる)020004000600080001000012000140001600018000平成24年度平成26年度平成25年度平成27年度平成28年度イノシシシカサルアライグマハクビシンその他獣類鳥類(単位:万円)野生鳥獣による農作物被害の概況(埼玉県内)02「いるま野」2018.7

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