JA埼玉県中央会・連合会会 長 青葉茂れる頃を迎え、四季の中でも緑が目に鮮やかな季節となりました。 この4月をもちまして、JAいるま野は合併20周年を迎えられました。誠におめでとうございます。 合併以来、JAいるま野とともに歩まれてこられた組合員の皆様に、JA埼玉県中央会・連合会を代表して深く感謝申し上げますとともに、宮岡組合長をはじめとした歴代組合長並びに役職員皆様の20年の労苦に対しまして、衷心より敬意を表したいと存じます。 この20周年という佳節は、JAいるま野が積み重ねた貴重な歴史であるとともに、必ずや10年後の30周年、ひいては未来に向けての財産になるものと確信しております。 JAグループさいたまは、平成3年に開催した「JA埼玉県大会」において、「埼玉県農協合併基本構想(10JA構想)」を決定しました。翌年の平成4年にいち早く郡一円のJA合併研究会を組織し検討に着手したのが、今のJAいるま野でした。 平成7年度末当時、埼玉県内には行政単位を中心に99JAが存在しておりましたが、このうち、平成8年4月にJAいるま野をはじめ、4JAが県内初の構想実現JAとして誕生し、現在では県内6JAが構想実現、JA数も平成7年度末当時の5分の1以下の16JAとなっております。まさに、JAいるま野は今日のJAグループさいたまの礎を築いた存在であるとともに、今や全国トップクラスの事業規模を有し、組合員サービスの面においても全国有数の取組みをされております。 こうした組合員の期待と信頼に着実に応え、役職員の不断の努力の積み重ねが、JAいるま野の今日を創りあげた原動力と拝察いたします。これからも、「地域と歩んだ20年」を土台として、更なる先を見つめ、「豊かな未来を育てて」いっていただければと存じます。 さて、農業やJAを取り巻く環境は、合併当時と大きく様変わりしております。農業就業者の高齢化と世代交代等による担い手不足、さらには、輸入農産物の増加や自然災害等により、農業の収益性が低下している状況にあり、さらには、60年ぶりとなる農協法改正がこの4月1日に実施され、JAは「農業所得の増大に最大限の配慮」をすることが規定されました。 JAグループさいたまは、昨年11月に開催したJA埼玉県大会において、「農業者の所得増大と地域の活性化に全力を尽くす」ことを柱とした「創造的自己改革への挑戦」を決議しました。JAいるま野におかれましても、持続可能な農業と豊かで暮らしやすい地域社会の実現に向け、自己改革を着実に実行し、組合員の期待と信頼に応えるJAづくりに邁進していただければと存じます。 結びに、JAいるま野の組合員、役職員皆様が益々のご多幸にてご活躍されますことと、JAいるま野の更なるご発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。平成28年5月吉日JAいるま野合併20周年記念誌03JAいるま野合併20周年に寄せて祝 辞
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