いるま野農業協同組合 10周年記念誌
7/36

 JAいるま野は、県の南西部に位置し、都心から30〜60㎞の首都圏にあり、総土地面積は698.43k㎡と県内の約18.5%を占める地域を事業区域としております。この地域は、10市3町(川越市、所沢市、飯能市、狭山市、入間市、富士見市、坂戸市、鶴ヶ島市、日高市、ふじみ野市、三芳町、毛呂山町、越生町)からなっており、平成18年4月1日現在の総人口は約157万9千人、世帯数は約63万4千世帯となっております。 管内を概観すると、西部は、秩父山系に連なる山岳丘陵地帯で、ここを源として、越辺川、高麗川、入間川の河川が東流し荒川に合流しており、東部は、堆積された肥沃な水田地帯を形成しており、中部から南部にかけては、加治・狭山丘陵の入間洪積台地で畑地帯となっています。また、多くの遺跡、史跡、城下町の町なみや奥武蔵自然公園のような豊かな自然を有しており、県内はもとより首都圏の人々のオアシスとなっています。 交通は、JR川越線、JR埼京線、JR武蔵野線、JR八高線、東武東上線、西武新宿線、西武池袋線が走り、また、地下鉄有楽町線が森林公園駅、飯能駅まで乗り入れており、鉄道はいずれも首都東京と結ばれています。道路は、関越自動車道、首都圏中央連絡自動車道、国道16号、254号、299号及び407号をもとに、バイパスや県市町村道が縦横に走り、交通は至便な地域と言えます。 このように、いるま野管内は都心の近郊に位置しながらも、その条件を活かし消費者ニーズに対応した多品目の生産、観光農業など多彩な都市近郊農業が展開されています。 いるま野管内の主要生産物の県内に占める割合は、ほうれんそうが40.5%、大根26.2%、ごぼう37.3%、かぶ66.6%、さといも65.4%、茶(生葉)97.4%、採卵鶏(羽数)21.1%となっており、県内における一大産地として位置づけられおります。さらに、地域の特産品として、梅、ゆず、栗、なし、うど、なども着実に地域に根ざし産地を形成しています。 農業産出額については、いるま野管内全域では約300億円となっています。その産出額のうち野菜類が56.6%、米14.2%、畜産は全体で14.4%を占め、その内訳は鶏卵6.5%、豚3.2%、乳用牛3.6%となっています。養蚕は年々減少を続け、0.1%未満となっています。 このような地域概況のなか、農業環境のめまぐるしい変貌に対応し、協同組合活動の力強い基盤づくりを通じて「たくましい地域農業」「健康で心豊かな生活文化活動」が展開されています。地域の概況

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る